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あるブロガーの日記1

買い物を終え、帰ろうと思うと マッサージチェアコーナーが作ってあった。

年配の女性がコーナー入り口側の高くて最新型に座っていた。

天然パーマらしきおっさんが接客している。

自分は邪魔しないよう奥の旧型だけど使い慣れた機種を選んだ。

 

設定して始め(といってもリクライニングの角度を調整するくらいだが)しばらくすると、入り口にいたメーカー担当者が来て話しかけた。

「最近若い人が良く座るんだけど、どぉして~」

ん!立ったまま接客しているぞ?

まぁ慣れなれしく聞いてくるものの童顔な俺には良くある事なので
「腰が痛い」と答えると
「そんなんじゃ腰にはあたらないよ」

と言うとコントローラーを取り上げ操作しだした。


リクライニングを最大に倒し(ほぼ寝た状態)さらに

「腕は設定した?」と聞いてきた。
腕はそれほどこらないし、身動き出来なくなるので設定しないが、担当者の顔をたてて

「腕もできるんですか!」 と驚いてあげた。
設定が終わると(終始立ったまま)コントローラーを定位置(座った状態で手元にあるので、当然寝ていれば届かない位置)に置いていった。

 

そして、その男が去ると、なんだか痛い気がする。

まさかさっきの店員が…?

いやいや。天下の一部上場企業だぞ。

寝た状態で手足固定して激痛浴びせるなんて、一昔のテレビの罰ゲームじゃん。

 

 

やっぱ痛いわ!!

たまらず操作し直そうにも腕・足を最強の力で押さえ込まれながら体を起こすのは至難の業。
もがき苦しんで手にしたコントローラーは、エアーが最強に設定されていた。


とめどなく襲う激痛と戦いながら再設定するため、頭を切り替えようとするも容赦なく襲う激痛。
結局、一度電源を切り設定し直した。

ほっと安堵の息をつき

「きっと前の客が最強設定したんだな」

と思った。


しばらくすると、またさっきの男が後ろ手に腕を組んでゆっくり歩いて来て、寝ている私の腹に置いていたコントローラーを取り上げ操作した。

おかしいぞ。また立ったままだ。

座った状態で見上げるのも威圧感があるが、寝てると さらに恐怖感もあるな。

何か話しかけるのかな?

 


にやりと笑って去っていった。

!!!

よく考えろ!

マッサージチェアってファミリー向けだよな。

お年寄りから子供まで操作する可能性があるよな。

最強状態から再起動しても最強だったら事故になるよな!

 

???

 

ちゃんと靴は脱いで揃えてある。

買い物袋も迷惑にならないように腹部に置いてる。

なんだ?このおっさん知り合いか?

 

いやいや知らない顔だ。

三宮か。知らない名前だ。

あやしいので帰ろう。

 

ちゃんとリクライニングを元に戻して。

ああ、おっさんが来た。

早く戻れよ!

 

「気持ち良かったでしょぉ。買うと毎日できるよ~ん」

 

怖!逃げろ!

腹立つわ!

そうだ。店長に一言っていう投書箱あったよな。

 

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